苗代の手伝いは、想像以上にキツかった。
手にはシャベル豆ができて球児さながら、ビニールハウスの中はサウナで滝汗ダラダラ、1日3枚はtシャツお着替え、鼻の中まで土・土・土。
毎日、きもちいい汗を流せた。
そしてなにより、苗代がおわっておばあちゃんちに戻ると、おばあちゃんが夕飯の支度をして待っていてくれる。
ビールをキンキンに冷やして!
至高なのでありました。
世のサラリーマンの醍醐味を体験できちゃった。
薪ストーブにんにくホイル焼き
最後の晩餐候補でござい〼
にんにくは、叔父ちゃんが育てたものだよ。
さぁさぁ
この写真を撮ったのは3日経ったあたりかな。
すこし慣れて、写真を撮ってもいい時間帯がわかってきたころ。
ビニールハウス。青森米まっしぐらのおうちだよ。
続きまして、
これが、いちばんキツかったです。
ふるいにかける、の最上級Ver
機械の奥に山積みの土がある状態からスタートして、
土をシャベルですくって、回転してる○の中にほおりこんで、
そすると絶妙な傾きが軽快な速さで土を手前に連れていって、
その間にさらさらな土がアミアミから抜けていく。
スタート地点の土の山がなくなったら、手前に溜まった土の山を入り口までシャベルで運んで、同じ作業。
×何回も、何回も。
こうしてできたさらさらの土が苗のやぐらになり〼
人生ではじめて、腰が痛くなった。
これを毎年やっている叔父ちゃん叔母ちゃんたち、すごいや。
叔父ちゃん。夏目漱石の生まれ変わり(諸説アリ)。
あだ名は大吉。
さいきんピアノをはじめました。
これは、言わずと知れた、まくDay!
種、蒔くで〜の、まくDay!圧巻のセンス。
苗を箱に等間隔で入れていってくれる、すぐれもの。
ここを任されることが多かったから、かなり愛着が湧いた。
苗箱はこうして車にのせて、別のハウスまで移動するんだよ。
500枚×10くらい。
苗箱を重ねるのにもコツがあって、ピタッときれいじゃだめなの、
それだと苗のやぐらがつぶれてしまうから、すこーしだけ、チグ、ハグ、に重ねていってねと。
ピンポイントなところにだけクソがつくほどまじめになってしまう癖が発動して、チグ、ハグ、に全精力を注いだ。
そしたら、クールで口数の少ない叔母ちゃんに、
「センスあるね。今までのお手伝いの中でいちばん」
と言ってもらえた。
これはね。
耕し終わった土に、水をかけていくところ。
おいしいお米にするための土台作り。
これがまたむーずかしんだ!
土に泡が浮き出るくらいに、そしてでこぼこにならないように、水圧を調整。
マインドフルネスの極地だった。
虹を操れるようになったんだゼ
これは、水をひく機械。
うしろにみえる井戸は、おじいちゃんのお兄さんが掘ったんだって。
エンジンをかけるのが、これまた、叔父ちゃんも叔母ちゃんも褒め上手で、
「これできたらスゴイなァ〜」「ワは未だに苦手」とかって言うから、
意気込んでやって、できたらすんごい褒めてくれるのね。
扱いが秀逸だよ・・・年甲斐もなく飛び跳ねよろこびをしてしまった。
ここは、おばあちゃん花園也。
陽の光がある時間は外を向いて、寒くなるとお部屋を向いていた。
今まで花には無頓着だったけれど、かわいいな、けなげだなって思った。
これは、庭にある桜の木。
4月6日あたりかな?まだまだ、うちのおとうみたいな感じですね。
おばあちゃん花園2。
なんてすてきなんだ?現代美術ならぬおばあちゃん美術。
っきゃー。写真で見返すだけでも腰がイタイデス。
息ぴったりで苗箱敷き詰め中のクール叔母ちゃんとファニー叔母ちゃん。
苗箱を敷き詰めたら、その上からまた水をかけるんだけど、これもまたむずかしくて。
かけすぎると苗が土から掘り返されてしまって芽が出なくなってしまう。
苦戦した。
叔父ちゃんがテコ入れするから結局二度手間ごめんなしゃい・・・だったけれど、
最後の方は独り立ちできて、達成感でいっぱいだった。
イカしたドリンクホルダー
時を止める椿。
花のことは全然知らないけれど、椿ってはっきりした色味だったような気がするな、
なんて思いながら、この、セピア色にほど近い、やさしい色合いの椿に惚れてしまった。
気づけば肩の痛みが無くなっていて、写真を撮ることがとてもたのしかった。
み、みて!ここを通ると、ジブリの主人公になったきもちになれ〼
すごいよ、叔父ちゃんが、切り株並べて道を作ったんだよ。
おばあちゃんちから叔父ちゃんちまでの、森の道。
小学生のころ、この森でお昼寝したときのこと、今でもしっかり覚えてる。
後にも先にも、いちばんきもちいいお昼寝だった。
目が覚めたらいろんな虫が添い寝してたんだよね。
年を重ねて、虫がめっぽう苦手になってしまったけれど、
また、お昼寝したいな・・・でも虫はちょっとこわいな・・・でもしたいな
ここは、にんにく畑
毎日、3、4カケラずつにんにくを食べてたら、毎日元気いっぱい!
日本人がみんな、毎日にんにくを食べる習慣があったらいいのにな。
90歳の仁王立ち
この小屋の奥には業務用冷蔵庫があって、去年獲れたにんにくがびっしり詰まってる。
お土産で、段ボール1箱分のにんにくをくれたよ。
この一本道がなぜかだいすき。
小学生のころのきもちを思い出す、ふしぎな一本道。
ザベストオブあぜみち
夕暮れもグー
ここは、昔、牛がいたところ。
小学生のころ、夏休みに帰るといつも赤ちゃんの牛がいて、
触ったり、えさをあげたりして、かわいいなあって思っていたんだけれど、
家畜だと知ったときのきもちは、今も残ってる。
お隣さんからもらったニワトリの卵を育てようと思っていたら、翌朝目玉焼きになっていてわんわん泣いたときのことも覚えてる。
田舎があってよかった、そう思います。
チュン助のすみかになっていた。
そう、この木!
一目置くでしょう。
名前、なんだっけな、
ファニー叔母ちゃんとドライブしているときに、偶然この木の種類のはなしになって。
「夏が来ても、ずっとがんばって枯れ葉しがみつけてる。どうして落ちないかふしぎだよ。」
叔母ちゃん、わたしもそれ思ってた!あの、牛小屋のとこのさ!
思ってたことを誰かに聞いてもらえたときって、やっぱりとってもうれしいものでした。
こちらは、焼却場でござい〼
えんじ色に染まった缶が、そうでござい〼
燃やしてるとき、いぶりがっこの香りがするんだよ。
さんぽしてたら、かわいい唐辛子みつけた。
久しぶりに青森に帰ってびっくりしたこと。
太陽光発電が増えていた。
いたるところに。
ここで、自然エネルギーに因んだ、バイオマス豆知識をひとつ。
牛のうんちの山につっこむと、すっごいあったかいんだよ。
十和田の代名詞ワダカン。
東京にワダカンの白だしが売ってて、見つけたときはとてもうれしかった。
無論、リピーターでござい〼
パワー! ハッッ✧
叔父ちゃんが買い出し行くのについて行かせてもらったときに出会ったお店。
きんに君好きにはたまらないお店でした。
関東では見ない顔。
おじちゃんこの日は、薬買ったり工具買ったりで、40万くらいの買い物をしていた。
米を育てるのに、一年で200万くらいの出費があるんだって。
今年も天気が安定しますように。
こんなサボテン、はじめてみたよ。
おばあちゃんの愛をいっぱいうけて、すくすく育っていますな。
苗も、すくすく成長。
とにかく広い庭なのに、キュッと集合していて、かわいいなと思った。
流石漱石。甘いものがだいすきなんだって。
ここにきてはじめて知った大豆知識。
どこでもぺたんこ。ヤッキはさいこうですな。汚れるとか気にしなくていいもんね。
スイセン。というんだって。
今回覚えた花の名前。
隣の家の田んぼとの境目に、びっしり咲いていた。
雨で土が流れていってしまわないようにと、仕切りの役割も果たしているみたい。
青色がいちばんすきだったけれど、黄色に軍配が上がった。
おばあちゃんありがとう。
小学生のときにあげたキーホルダーを、とっておいてくれている。
青森には鮫という住所があるということを知った。
無類の鮫好きの妹に即報告。
クール叔母ちゃんが海のみえるお店に誘ってくれた。
緊張しちゃって、正直味は覚えていないけれど、とにかくうれしかった。
大人になって叔母ちゃんとゆっくり話せたの、この日がはじめてだった。
ニャーとは言わないぜ。クール海猫ちゃん
お土産のケーキを120億点満点の笑顔で食べるおばあちゃん。
これからもおいしいものいっぱい食べて。
おばあちゃんおでかけVer
この村のファッションリーダー務めて〼
切り株の道をスルーして近道していることは、ここだけのひみつだよ。
酸ヶ湯温泉に連れて行ってくれる道中。
この先はもっと雪の壁が高かった。興奮しすぎて写真を撮り損ねた。
ファニー叔母ちゃんはおもしろいよ、いろいろな話をしてくれる。
「最近職場に鹿児島の子が入ったんだけど、人生初の雪をこの道で見たんだって、そしたら『雪って汚いんですね!知らなかったです!』って目をかがやかせて言うんだよ」
といたずらに笑っていた。
叔母ちゃん、次の新雪までだまってるつもりだよ。
はじめて訪れました。叔母ちゃん、ありがとう。
何より記憶に残っているのは、トイレも硫黄泉で流すという点。
掃除しなくてもよさそうな、感じだった。
おそばを食べて、店を出ると、見事な霧。
帰りの山道、叔母ちゃんの運転がハイパーかっこよかった。
前が全く見えなかったけれど、叔母ちゃんには見えていたらしい。
わたしは乗り物酔いが未だに克服できないでいるけれど、
この日ばかりは、叔母ちゃんの運転をもっと見ていたいと思った。
おやおや、高円寺の河童と同じくらい、愛されていますね。
なでなでじゃ足りないよ、なんて顔、しないで〜。
商店街。
20年くらい前は、シャッター開いてたな。
おばあちゃんお気に入りの種屋さんも閉店しちゃったときいて、胸がきゅうとなった。
へっへーい!十和田市現代美術館。
ものの30分で着くのに、来れたことなかった。
わがまま言ってみたら、おばあちゃん快諾してくた。
おばあちゃんとおばあちゃん
ここがいちばんたのしかった。
建物にへばりついちゃってマス!のような感じに撮れるはずなんだけど、
おばあちゃんがジャッキーチェーンの映画に出てきそうな感じに撮れた。
新居候補だそうです。
役所が近いところが高得点とのこと。
午後。ファニー叔母ちゃんが三沢航空科学館へ連れて行ってくれた。
人間ってすごいなと、感じられる場所でした。
叔母ちゃんが飛んだ。
叔母ちゃんは、好奇心旺盛で、やってみたいことを素直に口に出せる、わたしにとって新鮮な人。
孫がもうすこし大きくなったら、いっしょにパラグライダー教室に通うんだって。
この日はラッキーデイだったらしい、ほぼ貸切で、くまなく見れた。
従業員の人たちもみんなやさしくて、なまりが心地よくて。
涙が出ちゃいそうになりやした。
青森の母 みえます、みえます
外にはこんな感じで、飛行機がかっこよく整列していた。
眺めていたら、いつのまにかとなりにおじちゃんがいて、くわーーーしく解説してくれた。
従業員の人かなと思っていたら、車に乗って帰って行ったからフアンの人だったみたい。
いい趣味ですな〜。
fannki-おばあちゃん☆イカしてるぜ~
苗のおふとん
二人がかりでかけるんだけど、これまたコツがいるんだよね。
息を合わせないと、ペラッとめくれてさむいさむい。
でもすぐに習得できたよ。
なんてったってウチのかわいい子どもたちですからね!
ひゃー。150京点。
ここは、おばあちゃん花園の中心部。
予定を忘れて花の名前と育て方を教えてくれたよ。
おとうの名言『いつも心に春一番』がすこーし理解できたかもしれない。
いとこの子どもに会えた。
普段はちいちゃい子と触れ合える機会がめっぽうないので、堪能した。
たくさん名前を呼んでくれる、天使たち。
恐竜に詳しくて、横文字の長い名前をスラスラと言っていた。
すきな恐竜は?と聞いたけれど、長すぎて忘れちゃった。
そんなお顔で見つめないでおくれよ。
かつお節の大サービスくらいしかできないよ。
青森で生きるのらニャー、力強し。
こちらは、堆肥を猫車で運ぼうとしているおばあちゃん。
写真じゃ伝わらないけれど、パフュームはゴイスーですよッ!
さっさかさっさっさーと、手際よく種を植えていく。
土を耕すのもお手のもの。
お手伝いのつもりでわたしもクワを振りかざしたけれども、おじゃまむしにすぎましぇんでした。
ブロッコリーと、レタスを植えていたよ。
ものの20分で完成しちゃったもんね。すごい!
女は海〜
苗のおふとんをはいであげるときに見れるこの光景はまさに、漱石オング 武道館ライブ 最前列!
チュー助。
寝るとき、屋根裏でとっとことっとこ、足音立ててたよ。
ハウスで作業中も、叔父ちゃんがしとめていた。
叔父ちゃんがさりげなく言っていたことがちょっと衝撃だった。
ハウスの中で毎年すずめが冬を越すけど、逃したら発芽したころに戻ってきて食べてしまうから、しとめるよと。
お互い本気で生きてるからねと。
普段おいしく食べているお米の背景の、大切な一部を知ることができました。
目的地があっても、その途中で雑草が目に入ってしまえばきれいにせずにはいられない、うちのおばあちゃん
あら〜 どこのモデルさんでしょうか
下から撮りたくてしゃがんだら、おばあちゃんもしゃがんでくれたよ。
ここは、植物愛に溢れたおじちゃんの、お花屋さん。
へっへ。わたしも金麦すきです。
過去にサボテンを枯らしてしまってから、植物を買えないでいたけれど、
ここにあったサボテンたちがあまりにもいきいきしていて、なんだかわたしを変えてくれる感じがしちゃって。
おじちゃんにサボテンの育て方教わって、いただいた。
おばあちゃんたちもたっくさん連れて帰ったね。
みんながしあわせでしかたなくて、夢かな?っという感覚に陥った。
左は、わたしのおうちにお招きした子。右は、シスターにあげた。
よーくみると、りんごみたいで、そりゃもうかわいんだ!
でもさわるといたいね。
別の日。ファニー叔母ちゃんが世界遺産へ連れて行ってくれた。
人生初世界遺産だった。
これ、なんのためにあったかよくわかってないんだって。
答えがないものは、自由に想像できて、わくわくするね。
職員らしき人たちが、PR動画みたいなものをたのしそうに作っていた。
何度も何度も撮り直していて、その度に衣装を着た人が踊っていた。
お姉さんに心で拍手。
午後は、ねぶたの展示館 ワラッセへ。
毎年、本番で出したダシ(というのかな?)が展示されると聞いて、毎年、観に来れたらどんなにしあわせなことかって、思った。
遠くから観ると大迫力。近くで観るととても繊細。
感じるものがすごくあって、鳥肌が立った。
うまく言えないけれど、パワーが宿ったスポットです。
パワー! ハッッ✧
90歳おばあちゃん、かっこよすぎはしませんか。
背景にはさくらでござい!
東京に持ってけって、ネギを獲ってくれています。
知らなかったんですが、新鮮なネギは、緑色の部分を切ると透明な鼻水みたいなのが出てくるんだね。
きれいな緑色だなァ
クワ、おっもいんだよ・・・
おばあちゃんが使っていると全くそうみえない。
わたしもちょっとやらせてもたったけれど、ネギを傷つけちゃいそうになって、すぐにやめた。
こんなにすれすれで土を削ぎ落とせるの、数日、数年じゃできないよ。
おばあちゃんのわだち。
ひょいって乗って、慣れた顔で畑へ向かうおばあちゃん。
あたふたしてたら置いてかれた。
昔はおじいちゃんが運転して、そこにおばあが乗っていたんだろうなーと、おばあちゃんの若いころがふわっと思い浮かんだ。
3週間くらい経って。大きくなったね。
成長のはやさに、びっくりの毎日だった。
午前と午後とで、全然ちがうんだもんね。
東京のカモベイビーの成長が最速だとおもっていたけれど、違ったみたいだ。
忘れられない一ヶ月となった。
東京に戻って、青森シックが今まででいちばんで、抜け出せるまで相当時間がかかった。
青森は桜がようやく咲き始めたころだったのに、新幹線に3時間乗ったら、そこはもう初夏。
ファニー叔母ちゃんに、帰りたくない~と言ったとき、
「わかるよ。帰る場所があるから、たのしいんだよ。」
と言われて、すっと腑に落ちた。
ファニー叔母ちゃんの孫たちが東京にきたときは、うんとかわいがってあげようと思った。
農家の人たちは、休みなし。
天気が荒れれば、真夜中でも出動。
実がなれば、天敵とのたたかい。
おいしいものを作ってくれている農家の人たちに、恩恵の念を。
おじいちゃんの畑を継承している叔父ちゃんに、改めて感謝。
今回は米作りのほんの一部、10のうちの1くらいしかお手伝いできなかったれど、たいせつなことをたくさん学ばせてもらった。
青森という地の魅力も、知りすぎてしまって、恋煩い状態・・・
まだまだ書きたいことがあるから、ここらでとめ〼
今の自分と向き合って、またすっきりした状態で青森に帰れる日をたのしみに。